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中国で初めて世界のローカライズで成功したコンテンツ”TikTok”

2020.09.11

TikTokは中国で初めて世界のローカライズで成功したコンテンツ
今後も中国発が広がる。

最近、日本の中高生を中心に認知度が広まってきている動画投稿プラットフォームのTik Tokは中国発祥というのは常識になりつつある。
最近ではTVCMでも放映されるようになりました。また全世界でユーザーが20億人を超え、
2018年には第1四半期に世界で最もダウンロードされたアプリとなりました。
今ではTik Tokの推定ダウンロード数は4,580万回以上となっています。

中国のTik Tokの運用会社ByteDanceはフレームワークを作ることで一般の人でも動画というコンテンツを
手軽に作成できることで、人気に火がつきました。
従来は多くのフォロワーを獲得したインフルエンサー至上主義でしたが、
Tik Tokの登場によりマイクロインフルエンサーというカテゴリーが確率されました。
これにより様々なコンテンツが生まれ、理解不能と思われる内容でも一躍人気になり、中国から世界に広がりました。

しかし、TikTokがアメリカやインド、そして日本などで禁止されるのではないかというニュースが飛び込んできました。
その禁止の理由は米中間の摩擦問題があり、米国はTikTokアプリを利用する米国ユーザー情報(約1億人の個人情報)などが
中国政府に流されているのではないか?ということを懸念し、規制しようという動きになっています。

なぜ、アメリカ政府(トランプ大統領)は頑なにTikTokを封じ込めたいのか

①中毒性の高さから若い人たちをアホにしているという世論
②コミュニティー性と拡張性が高く、ムーブメントを起こしやすいので、政治的な脅威となる
③圧倒的DL数、Z世代の若者からの支持が厚いという脅威

事の発端と言われるのがTikTokを利用した集会の妨害活動でした。とあるアメリカの若者が大統領選に向けたトランプ氏の
選挙集会で「偽予約をして、当日空席をつくる」という事をTikTok内で呼びかけられ70万いいねされたということが始まりでした。
そして実際に100万件を超える参加予約があったとされて、トランプ氏のツイッターでも
「100万人の参加者を見込んでいると発言し、1万9000人収容のアリーナに入りきれない人のため屋外での演説も予定していましたが、
実際には数千人しか参加せず空席が目立ち、屋外での演説はキャンセルされた。

こうした事例があったからというのは実際に触れられていませんが、アメリカの若者にも支持を得ていたTikTokは中毒性の高く、
コミュニティー性と拡張性が高く、政治的な脅威となるとして警戒されてしまったのかもしれません。

トランプ大統領のツイート
https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1272521253136498690

中国TikTokと日本や世界のTikTokは別物

中国ではグレートファイヤーウォールという閲覧規制があり、GoogleやFacebook、Instagramなど
他国のインターンターネットは閲覧できないようになっています。しかし、VPNを活用したり成功錯誤することで、
Facebook、Instagramなども閲覧ができていましたが、
TikTokに関してはVPNでも閲覧不可能で一般人が海外版TikTokを閲覧するのは難しい状況です。
これは中国政府がかなり厳しい規制を強いているのが垣間見れます。

このアメリカの封じ込めの影響で、TikTokのようにWechatなどのSNSまで中国以外で閲覧ができなくなるのではないかという不安が
在日中国人の中でもあります。
その影響で中国本土のいる親が、日本に留学中の子供へWechatが使えなくなる前に帰国しなさいという声もあがっているそうです。

また、在日中国人の方が中国に一時帰国するとビザ査証の効力が無効になり、もう一度日本に訪れることが難しくなります。
なので、在日中国人の方は本国に帰省するのも困難な状況が続いており、
このTikTok問題が在日中国人やインバウンド観光にとっても大きな課題になっています。

今後も中国発が広がる。

TikTokなどのアプリも中国発が目立つようになっていますが、日本でお馴染みのスマホゲームでも中国発が多くなっています。
また世界的に人気のゲームであるフォートナイトも中国株が40%を占めており、ゲームコンテンツにおいてもビジネスにおいて
中国が補完関係を担っているのが垣間見れます。

● 荒野行動-スマホ版バトロワ (提供元:NetEase Game)

● AFK アリーナ (提供元:Lilith Games)

● アズールレーン (提供元:Yostar.Inc)

● アークナイツ (提供元:Yostar.Inc)

● 放置少女 ~百花繚乱の萌姫たち (提供元:C4games)

● 魔剣伝説 (提供元:4399en games)

また、スマートフォンメーカーでも中国企業であるファーウェイ、シャオミ、オッポ、Vivoの4社が急成長していたり、
これから中国発が注目されることでしょう。

メイドイン・チャイナの常識が覆る

1990年に公開されたハリウッド映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』のシーンで、
1955年のドクが、壊れたデロリアンを見てこう言ったセリフが印象的です。

故障したデロリアン(車:タイムマシーン)をみてドクは言います。
「ああ、これは壊れるはずだ。こいつはメイド・イン・ジャパンだ」

しかし主人公のマーティはこう言い返します。
「何言ってんのドク? いいものはみんな日本製だよ」

それから30年・・・
「ああ、これは壊れるはずだ。こいつはメイド・イン・チャイナだ」

しかし近い将来こう言い返されるかもしれません。
「何言ってんのドク? いいものはみんな中国製だよ」

こういう時代が訪れる日もち近づいて来るかもしれません。
インバウンドの側面でも訪日中国人を理解することで、今後の受け入れに役立てられるでしょう。

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